連日マスコミとネット界隈を賑わせております、2020年東京オリンピックのエンブレム問題。個人的にはいわゆる「パクリ」の類のものではないと思っています。平面構成としては言ってしまえば比較的よくあるパターンですし、アルファベットを絡めると似てくる部分があるのも致し方ないかも。
この件に関して、エンブレムをデザインした佐野研二郎氏が本日(2015年8月5日)会見を開いたようです。
2020年東京五輪の公式エンブレムがベルギーの劇場のロゴなどと似ていると指摘された問題で、デザインしたアートディレクター、佐野研二郎さん(43)が5日、東京都港区の大会組織委員会で記者会見し、「盗用ではないかと指摘され、大変驚いている。まったくの事実無根だ」と疑惑を否定した。
まあ、パクリを認めるってことはないだろうし、実際パクってはいないと思うんですが
佐野さんは会見で「要素は同じものがあるが、デザインに対する考え方が違うので、まったく似ていない」と反論。「自分の知識と経験の集大成ともいえる作品で、まったくのオリジナルと自信を持っている」と述べた。
いや、そのりくつはおかしい。
デザインに対する考え方が違うし、佐野氏のオリジナルであろうというのは理解できます。だからといって「まったく似ていない」というのは理論が飛躍しすぎ。「結果的に似てしまったが、デザインの考え方はまったく違う」というならまだ理解できるのですが。
アルファベットのO(オー)と数字の0(ゼロ)は意味も使い方もまったく違うけど、形そのものは似ているでしょ。それを「似てない」というようなもの。
特にオリンピックのエンブレムのような世界的な仕事に関しては、日本中のデザイナーが注目するところです。デザインの類似問題などが起こった時にどんな態度や対応を取るかというのは、佐野氏個人の問題だけではない筈なんですけどね…。
今回ちょっとまとまとまりませんしたが、東京オリンピックのエンブレムに関する話でした。ではでは。
色々言われてますけど、北京五輪のエンブレムはかっこいいです。アジアでやるオリンピックというのを体現してて。

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